特別読切 続編「3人のゴースト」 スピンオフ 4話「占星術師の邂逅」
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投稿日時 2020-7-27 19:10
soul
ONEP.jp七武海
(居住地: 新世界の暗黒島 海岸で刀の素振りをしている。)
投稿数: 1300


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マーロン島で生活している占星術師のリョウはかつての海賊同盟の仲間と過ごした後、経営している店へと戻り、占いをしていたのだが...
リョウ「...またこの結果が出たか。」
???「先生?どうなさったんですか、またって。」
リョウ「ん?お疲れ様、ユズルハ。仕事終わったんだから、もう帰ってもいいのに。」
???=ユズルハ「いえ、先生の顔を見ていたら、帰る気がしなくて。」
リョウ「そう、優しいんだね。」
ユズルハ「優しくないですよ。」
リョウ「相変わらずきっぱりと言うね、君って。さっきのだけど、ここ2・3年必ず朔の日になると誰かが悪意を持った何かを止めるってなるんだ。」
ユズルハ「新月の夜に、必ず?」
リョウ「恐らくだけど、闇討ちかな?昔から朔の日、光の無い夜は闇討ち、暗殺に好都合な時だとはいうからね。」
ユズルハ「.....」
リョウ「そしてこの結果が出たときは、必ずある噂話が出くるんだ。」
ユズルハ「...まさか」
リョウ「そう、数年前に血の聖夜を引き起こし、マリンフォード決戦で亡くなったはずの、3人の亡霊が現れるって。」
ユズルハ「......」
リョウ「その亡霊、一度拝んでみようかな。」
ユズルハ「え!?そんな、なぜ態々危険を冒すような真似を!?」
リョウ「気になるでしょ?ずっと同じ結果が出続けたらさ。それに、どうも放ってはおけない気がして。」
ユズルハ「まさか、ご存じなのですか?あの3人の亡霊を。」
リョウ「ん?」
ユズルハ「.....」
リョウ「知らないよ、全然。」
ユズルハ「...先生、危険だと感じたらすぐに戻ってきてください。」
リョウ「え?」
ユズルハ「先生がここに帰ってくるまで、待ってますから。」
リョウ「...うん、わかった。ありがとう。」
― 中心街 南部 ―
空は月が出ておらず、雲がかっている。
この辺りは中心街のなかでも静かな地域のため、真夜中はほとんど喧騒としていない場所である。
リョウは微かに感じる気配を辿って、亡霊を探していた。
リョウ「結果だとここで何かが起こるって出たけど...」
カタッ
リョウ「この音と気配..まさか!」
微かに鳴った音と人の気配を感じたリョウはその元へと向かった。
建物の陰に隠れて気配の感じる場所を見ていた。
リョウ「あれが、亡霊...」
そこには、3人の黒ずくめの男達が立っていた。手には得物を持ち、傍には男達が顔から血を流していた。
リョウ「っ!」
???「誰だ?」
リョウ「!?」
???「......」
陰に隠れていたリョウは、亡霊の元へと歩き出した。その亡霊の気配は、何度も感じたことがあるものだった。
リョウ「まさか貴方達が亡霊だったんですね...ルシードさん」
- To be continued ? -
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特別読切 続編「3人のゴースト」 スピンオフ 4話「占星術師の邂逅」 (soul, 2020-7-27 19:10)
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